3月15日 里山を町つかった町づくり(3)

当時の参加者は26名でしたが、遠くは栃木や東京から参加してくれました。何人かは他の集会に参加予定だったけれど中止になったので、と参加してくれました。「エネルギーフェスタ」の参加者も多数見られたほか、女性や30代の初参加者も複数組参加してくれたので「みなかみプロジェクト」の新しいステージへの出発にふさわしい集いとなりました。
何年かぶり遊神館に戻ってきた館長は、ほぼ完璧な体制で迎えてくれました。一度の打ち合わせだったにもかかわらずテーブルの配置・受付の小道具まで心遣いが忍ばれました。また、担当の役場職員も事前にプロジェクターやスクリーン等を運びこんでいました。

 

「環境ジャーナリストの第一人者である小澤祥司氏です」と紹介したら「最初に名乗ったという意味では第一人者です」と笑いを誘った。

事前資料作成に多くの時間を費やしたであろう「人口減少社会で持続可能な地域をどう構想するか」のテーマが静かでかつ熱い語りで始まりました。(つづく)

3月15日 里山を使った町づくり(2)

みなかみでは、高圧の系統連系が基本的には不可能の状態にあるが、東京電力パワーグリットから「許可」の回答を得たことによりいよいよ小水力発電所建設に向けて進み始めた。
株式会社測設代表酒井千富氏(みなかみ水力電気株式会社の設立者の1人)がみなかみ町での小水力発電に向けた取り組みについて説明した。町内を流れる一級河川での2度の流量調査の結果は、平均0.3㎥/sで今後の調査に期待を持たせるに十分なものだった。今後は水位計設置のための河川専用の許可が下りる4月中旬以降に自記式水位計を設置して24時間1年間計測する。
流量観測は月2回のペースで行う。同時に流水専用申請等関係機関への提出書類が多数あるので現場での調査と同時に事務処理も膨大な量になること、また導管敷設設計のためドローンなどの活用なども報告された。(つづく)

3月15日 里山を使った町づくり(1)


森林整備ボランティア団体の「風と水の村」主催の「第3回森林環境教育」を遊神館で開催しました。環境ジャーナリストの小澤祥司氏をお迎えして「水と森林資源を利用した持続可能な町づくり」について、参加者26名が活発な議論を交わした有意義な集りでした。
まず代表者の河合が2011年に発足した「株式会社りゅういき自然エネルギー」(2016年8月閉鎖)、2013年9月に設立した「みなかみ地域エネルギー推進協議会」(2017年5月解散)、2018年4月設立の「風と水の村」、19年6月発足の「みなかみ水力電気株式会社」の活動報告を行った。
2014年15年環境省関連の「草の根活動支援事業」に連続採択。2014年資源エネ庁関連の「再エネ導入事業」に遊神館のエネルギー調査で採択。2015年経済産業省関連の「プラットフォーム構築事業」、2016年17年群馬県の「地域力向上事業」に連続採択。18年からは林野庁関連の「森林・山村多面的機能発揮事業」に採択されていることなどを報告。
おもな活動としては2015年1月にみなかみ「新設10周年記念事業」第1回みなかみ地域エネルギーフェスタ(16、17年と連続3回開催)、同年2月「地域エネルギーから温暖化を考えよう」(東京で開催)、同年10月「つなげよう、支えよう森里川海」推進会議キックオフINみなかみの開催など。
引き続きみんかみ水力電気(株)の設立者の1人である酒井千富氏より水力発電事業化についての説明があった。(つづく)