利根川源流からエネルギー革命を!

小水力発電の事業性評価のための渇水期と豊水期の流量データがほぼ出そろいました。月平均では3倍ほどの開きがありました。つまりこのことから、流量の変動が激しい河川なので水車の選定を間違うと発電量に大きな差が出ることが分かります。

 

 

 

 

 

一口に水車と言っても、大きく分けてペルトン水車・クロスフロー水車・フランシス水車など8種類に分類されています。それらから河川にあった水車を選ぶには、正確なデータと信頼できる知見が必要です。

発電出力(kW)は、係数(9.8)×落差(m)×流量(㎥/s)×効率で求めます。効率とは水車・発電機や周辺機器などの効率を掛け合わせたものです。この計算によって求められた概算年間発電量は、一般家庭の約300軒分となる100万kWhです。

 

 

 

 

 

今後は、流量調査が丸一年になるまでを続行すると同時に詳細設計を行います。地権者や行政・金融機関との折衝も非常に重要な要件です。事業として成功するか否かは、FIT(固定価格買い取り)からFIP(電力市場に売電)に移行する前の23年度にFIT認定を受けられるかどうかにかかっています。

2019年のみなかみ水力電気株式会社設立からもうすぐ2年が経過し、真価が問われる時が来たと言えるでしょう。

 

利根川源流からエネルギー革命を!

 

「これが金になるんだ~」とつぶやいたのは、長年製材業を営んでいるK氏です。

手入れをしなくなってから久しい里山の木を伐りだして3年になりました。山主はかつてはナラ山だったというけれど、3.11以前はシイタケのホダギとして利用されてきたナラは今では数えるほどしか見られません。

薪の売り上げは、初年度90万円ほどです。この大部分は針葉樹です。C材を市場価格と同額で素材生産者から購入して薪ボイラー用の薪として販売したものです。2年目以降はふるさと納税の返礼品としての売り上げが6割以上占めます。今年度は、7割ほどがふるさと納税の返礼品で、残りの3割が薪ボイラー用と薪ストーブ用です。例年2月から薪の需要が減りますが、それでも5月末までには400万円近くの売り上げになるでしょう。支出は人件費が主ですが、薪割り、箱作り、配達など直接4名の雇用が生まれています。

価値のない(金にならない、というだけの意味です)里山が宝の山になりつつあります。みなかみモデルの一つが見える形となってきました。

里山の恵み=熱エネルギー